
作詞/作曲/編曲: Roasted Dice Studio
配信日: 2026年8月31日
画面の奥で踊る 確率の言葉たち
綺麗に整った文脈が なめらかな嘘をつく
「あの日、そこにあった」と 自信満々に叫ぶ幻覚
カレンダーの曜日さえ 継ぎはぎに交差して
時系列の迷路へと 僕を誘い込んでいく
検索の波を抜けて スタンドを外した午後
ペダルを漕ぐ風が 頬をかすめて吹き抜ける
車輪が記憶している いつもの交差点で
脳の奥がふと刻む 小さな違和感のノイズ
「何かおかしい」と つぶやいた瞬間に
空き地だったあの場所が 知らないビルに変わってる
街のグラデーションは いつだって静かに移ろう
画面の中の正解より この皮膚感覚が描くリアル
手ざわりのある事実だけが いま、車輪の下に広がる
数字も日付もただの 記号として並べる
電卓のない詩人は 言葉だけを達者に紡ぐけれど
実際に立ち止まり 汗を拭ったこの路上で
僕が見た影の長さは 計算じゃ弾き出せない
画面越しのデータが 二転三転しようとも
自分の目で確かめた景色は ここにある
問いかけてみるんだ 流れる雲を見上げて
「君が信じるのは 整えられた幻か、それともこの風か?」
空き地だったあの場所が 新しい匂いを連れてくる
時を重ねたアスファルトに 確かな足跡を残して
街の記憶と溶け合うように 僕はペダルを漕ぎ進める
手ざわりのある事実だけを 胸に抱きしめながら
電信柱の影が伸びる 夕暮れの帰り道
確率の言葉をすり抜けて 風を切る音だけを聴いている
本当の街の輪郭は いつだって僕の皮膚の上にある


