
作詞/作曲/編曲: Roasted Dice Studio
配信日: 2026年11月8日
夕暮れの首都高 流れるテールランプ
ひねるカーステレオ 擦れたノイズの隙間
ビルの谷間を 滑り落ちてゆく
こぼれたピアノのコード
あの秋風が吹いた ナインティーンエイティエイト
海の向こうのビート 追いかけた街へ
届きはじめた 新しい周波数
洗練された声が 夜を包んで
名もないメロディに そっと服を着せる
指先で探す エイティーワン・ポイント・スリー
見慣れた街を 映画に変える合言葉
遠い憧れと 東京のステップ
重ねて生まれた 一文字の「J」
今夜も誰かの すぐ隣で鳴り響く
週末の雑踏 吸い込まれたショップ
片隅で揺れる 手書きのポップ
仕切り板の 見慣れない三文字
都会的すぎたリズム 歌謡曲を越えて
メモに書き留めた チャートのナンバー
ヘッドホン越しに 澄ませた耳
いつしか棚を埋め 空気を染めて
私たちの「今」を映す 鏡になっていた
Japanの誇りも 青い電波も
溶かし込んでゆく 街のスタンダード
ふたつの意味を ピアノが優しくなぞる
雨上がり 傘をすり抜けるフレーズ
誰もが口ずさむ 日々のサウンドトラック
移ろう時代 変わるメディアの形
それでも 電波に乗ったあの日のときめき
刻まれたレコードの 溝のように深く
人々の暮らしに そっと寄り添う
「J」と名付けられた あの日からずっと
朝のコーヒーにも 夜更けの溜め息にも
重なり続けるメロディ
フェードアウトしてゆく 鍵盤の余韻
街角のラジオは 誰かの物語を乗せて
今夜も静かに 心地よくスウィングしている


