春ゼロ番 – Lyrics –

作詞/作曲/編曲: Roasted Dice Studio

配信日: 2026年1月13日

​カレンダーはまだ 冬の余白を埋めてる
コートの襟を立てるには 少しだけ重い午後
南から届いた 生ぬるいダイアリー
アスファルトの匂いを 不器用にかき混ぜていく

「春一番」と呼ぶには まだ早いって
ニュースの予報士は 少し申し訳なさそうに笑うけど
私の髪を乱した この落ち着かないざわめきに
名前をつけてあげたいの

それは 春ゼロ番
季節の階段を 一段飛ばしで駆け上がる
昨日までの冷たさを ちょっとだけ許せるような
気まぐれな風のいたずら
まだ花の蕾は 硬いままだけど
心の中にだけ 先に一輪
咲かせに来たんでしょう?

洗濯物が ベランダで踊り疲れてる
「忙しい毎日だね」って 風が耳元でささやく
お気に入りのジャズ・レコード 針を落とす前に
窓を開けて この落ち着かない空気を抱きしめた

期待しすぎちゃいけないって 分かってる
明日にはまた 北風が戻ってくることも
だけど この数時間だけのギフト
「お疲れ様」の代わりに吹いた 優しいプロローグ

それは 春ゼロ番
季節の境界線 あいまいにぼかしていく
重いブーツを脱いで どこかへ行きたくなるような
臆病な背中を押す風
まだ春じゃないけど 冬でもない今を
愛おしく思えるのは きっと
君が吹いたから

春ゼロ番
春ゼロ番
まだ、もう少しだけ 吹いていて
明日の朝 目が覚めるまで
日常の端っこで 鳴り響くメロディ

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