
作詞/作曲/編曲: Roasted Dice Studio
配信日: 2026年10月21日
夕暮れの交差点 足早な靴音
みんな同じ歩幅で どこかへ消えていく
定規で引いたような 正しい生き方に
少しだけ乗り遅れた 私の影法師
冷たい風が ビルの隙間を抜けて
「ちゃんと前を向いて」と急かすけれど
公園の隅っこ 大きくねじれた幹
誰の役にも立たないと 笑われてきた木が
誰よりも自由に 空を抱きしめて
茜色の光を 胸いっぱいに浴びている
真っ直ぐな木は 誰かの柱になるために
切り倒されて 形を変えていくけれど
少し曲がったこの枝は 私だけのもの
風に揺られて 雨を吸い込んで
今日という日を ただ生きていく
不揃いなステップで いいんじゃない?
コーヒーの湯気 冷めかけのカップ
ため息ひとつ 夜に溶かしたら
器用に生きられない 自分の不器用さが
なんだか少しだけ 愛しく思えたの
誰かに測られた “正しさ”のメジャーじゃ
この心の広がりは 測れやしないわ
寄り道も つまずいた傷痕さえも
私という幹を 強く育てていく
真っ直ぐな木は 誰かの部屋の家具になって
綺麗に並べられて 褒められるけれど
ねじれて伸びたこの枝は 誰にも渡さない
星を見上げて 季節を感じて
私のリズムで 歌っている
不器用でいいの 遠回りでいいの
曲がりくねった道こそが 私の生きる場所
今夜もやさしい風が吹く
私だけの枝を 撫でるように


